2017年6月22日、34歳の若さで乳がんで亡くなった小林麻央さん。
乳がんは女性で最も発症率が高い「がん」で、他のがんに比べて若い世代でも発症しやすいことも特徴です。
このニュースにとても大きな悲しみを受けたのは皆さんも同じだと思います。
懸命に乳がんと闘った麻央さん、本当にお疲れさまでした。
麻央さんは、乳がん検診、マンモ検診、エコー検診の大切さを教えてくれました。
あらためて「乳がんの怖さ」と健診の大切さを再確認しませんか?
目次
乳がんの割合が最も多いのは40代50代の女性
乳がんを発症する人の割合が最も多いのは40代後半で、60代までがピークと言われています。
全国で乳がんの割合が最も多いのは、40代50代の女性。
でも、小林麻央さんのように30代の前半でも患ってしまうケースもあります。
診断時の進行度(ステージ)で生存率が大きく変わる
実は乳がんは、治療後の生存率が他のがんに比べて高いんです。
ただ、診断時の乳がんの進行度(ステージ)で状況は大きく変わってしまいます。
乳がんのステージは大きく5段階に分かれており、
0期・Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期・Ⅳ期があり、数が増えるほど深刻になります。
小林麻央さんの場合は、一般に発表された海老蔵さんの会見時には、おそらくⅢ期・Ⅳ期にさしかかっていたと推測されます。
乳がんは、とにかく早期発見が大事だということ。
早い段階で適切な治療をすれば、良好な回復が期待できます。
乳がんから身を守るためには?
乳がんから身を守るためにはどうしたらいいのでしょうか。
もちろん、乳がん検診を受けるのが一番確実な方法です。
ただし、乳がん検診(一次)は、国の指針によると、対象は40歳以上とされています。
40歳以上の人を対象に国が費用を補助するかたちで、2年に一回、マンモグラフィー検診を受けることを勧められていますが、30代以下には検診プログラムは設定されていないんです。
では、30代以下の女性はどう気をつければいいのでしょうか。
まずは、月に一度、自分で乳房を見て、触って異常がないかをチェックしましょう。
自己触診はリスクも費用もかからない非常に優れた方法です。
こうした自己チェックだけでも、するのとしないのでは全然違います。
定期的に確認する習慣をつけておくと、ちょっとした変化に気づきやすくなり、異常があったときに早く見つけられます。
乳がんのセルフチェック方法
乳がんのセルフチェック方法を説明します。
小石状の固いものが触れた場合には注意が必要です。
何日もそれが消えないようなら、警戒レベルを引き上げてください。
異常と感じたら「乳がん」を疑って乳腺の専門医をすぐに受診しましょう。
乳がん自己チェックのポイント
・入浴時に、石鹸などを乳房につけると調べやすくなります。
・実は乳がんの半分近くが乳首より上の外側にできます。なので、この部分はより念入りに調べるのがいいでしょう。
このような自己触診は定期的に行うことが大切です、おかしいなと思ったならそのまま放置せず、すぐに乳腺外科を受診することをおすすめします。
乳がん検診は必ず受診しましょう
小林麻央さんが患った乳がん、女性にとって他人事ではない病気です。
特に40代以上の女性は、バストの変化に気をつけるようにしてください。
愛する人達を悲しませないためにも必ず健診を受診してください。
多くのことを気づかせてくれて、多くのことを残してくれた小林麻央さん。
謹んでお悔やみ申し上げます。